最適なディフューザーの選び方
【拡散力が高いのは?】
こんな方におすすめ
- 香りの立ち方が不満…拡散力の高いディフューザーはどれ?
- 熱くなるのは心配…安全性が高くて手軽に使えるものは?
- アロマディフューザーとアロマ加湿器の違いは?
- 広い部屋に適しているディフューザーは?
- 各タイプのメリット・デメリットを知りたい!
目次よりお好きな項目からご覧いただくこともできます。
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「1 精油の揮発性を利用して香りを拡散させるタイプ」は下記ページで取り上げています。
ディフューザーを選ぶ際に気を付けていただきたいことにも触れていますのでご参照ください。
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熱を利用し香りを広げるアロマディフューザー
熱を使うタイプのディフューザーは、拡散力は自然蒸発式より強く、比較的安価で手に入ります。
キャンドルの揺らぐ炎やランプの温かみのある光で、安らぎや癒しの効果が得られるメリットも。
一方、熱を使わないディフューザーに比べると、熱によって芳香成分が劣化しやすく、香りの印象が変わることがあります。
また、アロマポットなどは、火の取り扱いに十分な注意が必要です。
このタイプは陶器やガラス製が多いので、アルコールで製品を傷める心配もありません。
キャンドルの炎でも癒される アロマポット
水をはった上皿に精油を落とし、下にセットしたキャンドルで温めて、水分の蒸発とともに香りがたちます。
オイルウォーマー、オイルバーナー、アロマポットなどとも呼ばれます。
キャンドルの炎の揺らめきがリラックス効果をより高めてくれます。
しかし、火災ややけどの危険性があるほか、長時間利用すると精油が焦げ付くこともあります。
火と上皿との距離が近くなりすぎないよう、キャンドルの高さに気をつけ製品に適したものを選びましょう。
また、同じサイズでも素材の違いで燃焼時間が違ってきますので、購入する場合は確認すると良いです。
ポイント
- 種類が豊富で比較的手ごろな価格
- キャンドルによるリラックス効果が得られる
- 精油を入れる皿と火の間が近すぎないものを選びましょう。
- キャンドルを用いると器具全体が熱くなりますので、やけどに注意。
- 風のあたらない安定した場所に置き、周囲に燃えやすいものを置かない。
- 専用のキャンドルを使用すること。
- 子どもやペットの手の届かないところで使用しましょう。
- 空焚きしないように、使用中は必ずさし水をし、そばを離れないでください。
- 就寝時やそばを離れるときは必ず火を消します。
- 器具の底も熱くなるため、置き場所に注意。
- 拡散できる空間の広さの目安:6~8畳
精油なしでも使えるアロマランプ
電球の熱で精油を温めて香りを拡散させるディフューザーです。
アロマライトやアロマポットなどと呼ばれ、コード式と直接プラグ式の2タイプがあります。
部屋の広さや器具に応じて、上皿やくぼみ部分に精油を1~5滴ほど垂らしたら、スイッチを入れて温めます。
火を使わないため就寝前の寝室で使用しても安心で、温度が高くなりすぎないので香りの強さも穏やか。
精油を入れなくてもルームライトやフットライトとしても使用でき、ライトの明かりの視覚的なリラックス効果が得られるメリットがあります。
ただし、設置は電源のある場所に限られることと、香りの広がりが遅い点に注意が必要です。
製品によって、精油のみ入れるもの、精油と水を入れるものがありますので説明書の記載に従いましょう。
ポイント
- 種類が豊富で比較的手ごろな価格
- コード式と直接プラグ式の2タイプ
- 精油と水を入れるタイプがあるので取扱説明書を確認する
- 精油をいれなくてもフットライトやテーブルライトとして利用可能
- ライトによるリラックス効果が得られる
- 火を使わないため就寝前の寝室で使用しても安心
- 温度が高くなりすぎないので香りの強さが穏やか
- 使用は電源があるところに限られる
- 香りの広がるのに時間がかかる
- 拡散できる空間の広さの目安:6~8畳
【ヒーター式】コンパクトに車やデスクで楽しめる
車で使えるものに、シガーソケットからの熱源によってパッドにしみこませたオイルを温めて、香りを拡散させるディフューザーがあります。
火を使わないので安全に使用できる一方で、香りの濃度が時間経過とともに変化したり、すぐに香りが広がらないといった注意点もあります。
また、パソコンに差し込んだUSB端子からの熱源によって、パッドにしみこませた精油を温めて、香りを拡散させるUSBディフューザーもあります。
自分の周囲にだけ香りを広げることができるので、周りを気にせずに香りを楽しめます。
その半面、使用場所が限られたり、香りの強さが時間経過によって変化してしまうデメリットはあります。
ポイント
- 比較的手ごろな価格。
- 限られた範囲で周囲を気にせず使用できる。
- オイルパッドは定期的に取り換える必要がある。
- 使用場所が限られる。
- 香りの強さが一定でなく時間経過によって変化する。
- 香りが広がるまでに時間がかかる。
- 拡散できる空間の広さの目安:車内、もしくは身の回り
広い空間に 電動式のディフューザー
超音波や電動式のエアポンプによる空気圧、またファンの送風で、精油の芳香成分の微粒子を空気中に拡散させるディフューザーです。
火や熱を使わないタイプは安全性が高いうえ、芳香成分の劣化がなく精油そのものの香りを楽しむことができます。
香りの強さを変えられるもの、タイマー付きのものなどさまざまな種類が市販されています。
【ファン式】風を送り込み香りを広げるタイプ
付属のパッドやシートなどに精油を含ませ、そこに内蔵したファン(羽根)で空気を送り込むことによって揮発した精油の香りを広げるディフューザーです。
熱による劣化がないメリットがありますが、香りの強さが時間とともに弱まること、静かな空間ではファンの作動音が気になるなどのデメリットがあります。
ポイント
- 熱による香りの劣化がない。
- 自然蒸散式と比較すると香りを広げる力は強い。
- 香りの揮発の仕方が安定している。
- 熱を使わず安心・安全・手軽。
- パッドやシートの取り換えが必要。
- 香りの強さが時間の経過とともに弱まる。
- 静かな室内だとファンの作動音が気になることがある。
- 拡散できる空間の広さの目安:3~5畳
車で使うディフューザー
私は以前、車ではヒーター式を使っていましたが、今はアロマクリップを付けています。
ファン式といえますが、エアコンの風を利用しているため音は静かです。
ヒーター式より香りが広がりは早く、熱が加わらないためフレッシュな香りです。
なお、エアコンの風量によるかと思いますが、ヒーター式と比較すると香りの持続性は低い気はします。
精油瓶をそのまま取り付けられるタイプは、パッドの交換は不要で補填する必要もありませんが、精油の消耗は早いかもしれません。
超音波式ディフューザーは香りのミストで癒される
精油を加えた水を超音波の振動によってミスト状にして噴霧し、香りを拡散させるディフューザーです。
拡散力が強いので短時間で香りが広がり、持続時間が長いのが魅力です。
少量の精油で使用することができ、広がる霧による視覚的な癒す効果も得られます。
ネブライザー式に比べると作用は穏やかです。
ただし、水を使用するため雑菌が繁殖しやすいので、こまめなお手入れが必要です。
常温の水は放っておくと雑菌が繁殖してしまいますので、こまめなお手入れは必須です。
精油であれば無水エタノールを使うことができますが、プラスチック部分に無水エタノールを使うと器具を痛めてしまう可能性があります。
お手入れ方法は取扱説明書の記載に従ってください。
なお、長く使うとカルキがついてしまうことがありますが、カルキ汚れはクエン酸水で落としやすくなりますよ。
ポイント
- 拡散力が強く短時間で香りが広がる。
- 持続時間が長い。
- 少量の精油で使用できる。
- 広がる霧による視覚的な癒す効果や加湿の効果が得られる。
- 熱による香りの劣化がなく、熱くないので子どもがいても安心。
- 水を使用する分雑菌が繁殖しやすいので定期的なお手入れが必要。
- 置き場所によっては水滴がついたり床が濡れてしまうことも。
- 拡散できる空間の広さの目安:6~10畳
アロマディフューザーとアロマ加湿器の違いは?
アロマディユーザーは「香りを拡散させること」、アロマ加湿器は「加湿すること」を目的に作られています。
超音波式アロマディフューザーは、ミストが出るため加湿効果があるように感じられますが、湿度はあまり上がりません。
ポイント
超音波式アロマディフューザーの特徴
- 目的は「香りの拡散」
- 加湿のための機器ではないため加湿可能な面積(適応床面積)の表記はなく、水を入れるタンクの容量は100ml程度と小型。
- 熱しないため雑菌の繁殖に注意が必要。
- 超音波により液体を細かい水滴にして放出するため粒が荒く、空気と良く馴染まず十分に湿度を上昇させることはできない。
ポイント
アロマ加湿器の特徴
- 目的は「加湿」
- 主に気化式・スチーム式で、熱などにより液体を完全に蒸発(気化)させて放出させるため空気と良く馴染み加湿効果が高い。
- 加湿可能な面積(適応床面積)が表示されている。
- 雑菌の繁殖を防ぐための機能を備えている。
- アロマを使える機能はあくまでサブ機能。
- 大量の水が必要となるため、タンクは3~6lと大容量。香りは薄くなってしまい拡散力も低め。
なお、超音波式の加湿器もあるため、ディフューザー(香りの拡散目的)か加湿器(加湿目的)かは商品名のみでは判断が難しいです。
商品説明にて、希望する効果が十分に得られるか事前に確認することをお勧めします。
参考
精油を使用できる加湿器を使っていたことがありますが、噴出される水の量が多く精油が薄まるのか、香りは感じにくかったです。
私は香りを楽しみたい場合はアロマディフューザーを、加湿したいときは加湿器を併用して使っています。
拡散力は抜群 ネブライザー式ディフューザー
圧縮空気によって精油を微粒子状にし、香りを拡散させるディフューザーです。
拡散能力が高く短時間で香りが広がり、濃度設定やタイマー設定も可能で、香りを均一に広げられるメリットがあります。
また、ディフューザーの中では最も広い空間に香らせることができます(拡散できる空間の広さの目安は30畳程度)。
また、超音波式に比べ水の管理が不要でお手入れが楽なのも魅力です。
一方、精油の消費量が多く、機械の作動音が気になるものも。
また、設置は電源のとれる場所に限られ、粘度の高い精油を使用したときは、機械のつまりに注意が必要です。
ネブライザー式は、精油原液を使用できるものと専用のオイル(精油をエタノールで希釈したもの)を使うタイプなどがあります。
ポイント
- 拡散力が強く、短時間で香りが均一に広がる。
- 持続時間が長い。
- 熱による香りの劣化がなく、熱くないので子どもがいても安心。
- 水の管理が不要でお手入れが楽。
- 精油の消費量が多い。
- 機械の作動音が気になるものもあるので購入前に確認する。
- 設置は電源がとれる場所に限られる
- 粘度の高い精油(ベンゾインなど)は詰まることがあるので注意が必要。
- 拡散できる空間の広さの目安:30畳程度
その他 電動式ディフューザー
その他、メーカーによって拡散方式の異なるディフューザーが販売されていますので、参考までにご紹介します。
下記は「ピエゾ式」と呼ばれるもの。
香りはフレッシュで強く、一瞬で広がるのがとても好きで愛用しています。
持ち運びができる点も気に入っていましたが、現在は販売終了となりました。
今はお手入れが楽でタンクの交換がいらないタイプへ切り替わってきているようです。
おわりに お気に入りのディフューザーをみつけよう
今回は、「火や電気などを利用して香りを拡散させるタイプ」をご紹介してきました。
このタイプは、精油の揮発性を利用して香りを拡散させるものに比べ香りを拡散させる力が強く、広い部屋でも十分に楽しめるところが魅力。
その分、価格が高くなったり火の取り扱いや水の管理に気を使う必要も出てきます。
ご自身の利用にあったディフューザーを選ぶときに、参考になれば幸いです。
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精油は体と心に働きかける力をもっています。
しかしながら、「医薬品」、「医薬部外品」、「化粧品」ではありません。
香りを楽しみながら、健康維持・増進、美容を目的にアロマテラピーを取り入れてみてください。
心身の状態が悪い時には速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。