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アロマテラピーとスキンケア

30/07/2020

まずはスキンケアの基本を見直そう

 

 

 

ニキビ、肌荒れ(接触性皮膚炎)など、全ての肌トラブルの根底にはバリア機能の低下があります。

 

角質の水分保持能力が低下し、皮膚表面の皮脂膜が不十分で外からの刺激に大変弱くなっているときに、肌トラブルは起きやすくなります。

 

正常な皮膚機能を取り戻すには、乾燥やほこりなど肌荒れを引き起こす外部刺激から肌を守るための働き=バリア機能を改善するスキンケア皮膚の乾燥を防ぐことが大切です。

 

 

肌は表皮・真皮・皮下組織の3層構造

肌は、肌表面から「表皮ひょうひ」、「真皮しんぴ」、「皮下組織ひかそしき」という大きく3つの層で成り立っています。

 

ポイント

表皮:刺激から肌を守りながらうるおいを担う

真皮:肌のハリや弾力を内側から支える土台として働く

皮下組織クッション体温の維持を担当

 

今回は「外部刺激から肌を守るための働き=バリア機能」を担う表皮の「角質層」にフォーカスします。

 

 

表皮は、さらに細かく役割分担され、4つの層で成り立っています。

 

表皮の一番下、真皮と接する部分には「基底層きていそう」があり、ここでは表皮ひょうひ細胞を作っています。

 

基底層には、紫外線から肌を守るために欠かせないメラニンを作るメラノサイトも存在しています。

 

 

精油の「細胞成長促進作用」は、この基底層に働きかけ表皮細胞の産生を促すと言われています。

過剰に産生されたメラニンの排泄を促進することにもなり、美白効果も期待できますね。

 

 

その上には、角質細胞へと変化する表皮脂肪が連なる「顆粒層かりゅうそう有棘層ゆうきょくそう」があります。

 

そして、表皮の一番外側にあるのは「角質層かくしつそう」です。

 

「角質層」は、死んだ表皮細胞である角質細胞かくしつさいぼうでできているラップほどの厚さの大変薄い層(0.02mm)です。

 

中は、角質細胞がレンガ上に積み重なっていて、外から受ける刺激から肌を守りながら、肌内部の水分が外に逃げていかないように守るバリア機能を備えています。

 

 

肌の生まれかわり「ターンオーバー」

 

表皮の細胞は、「基底層」の中の「基底細胞」が分裂することで生まれます。

 

そして、細胞分裂した細胞のうちの一つが「表皮細胞」として上へ上へと押し上げられていきます。

 

約2週間かけて角質層へ到達する頃には、平らで丈夫な「角質細胞」へと変化。

 

続いて、角質細胞は角質層の下部から約2週間かけて肌表面へと移動し、最後は垢となって剥がれ落ちます。

 

このように、細胞が生まれてから朽ちるまでの一連の周期を「ターンオーバー」と言います。

 

ターンオーバーって、表皮のみで行われるものだったんですね。

 

そうなの。肌は生まれ変わっているといわれるけれど、実は表皮のみなの。

その下の真皮はほとんど生まれ変わりがありません。

 

 

健やかな肌では、ターンオーバーは約28日の周期を持っているといわれています。

 

しかし、栄養バランスの崩れやストレス、間違ったお手入れなどでそのリズムは乱れてしまいます。

 

ターンオーバーが遅くなると、角質層が肥厚し、くすみざらつきが出てきます。

 

さらに傷の治りが遅くなったり、メラニンの排出ができずにシミができやすくなります。

 

逆に、ターンオーバーが早くなると、内側の未熟な細胞があらわになり傷ついたり、水分が逃げて行ってしまうなどバリア機能の低下により肌荒れが起きます。

 

マスクの摩擦や乾燥は、ターンオーバーが早まってしまうことに影響してきますね。

丈夫な角質細胞が十分に育つことなくはがれてしまうと、皮膚のダメージは大きく改善には時間がかかります。

逆に、肌に皮脂膜と充分な水分が維持できれば、健やかな肌を維持できます。

 

 

肌体力の高い肌を目指せ!角質層を守るスキンケア

 

 

角質層は、前述のとおり、日々受ける外的刺激から、肌と身体を守ってくれるバリアとして働いてくれています。

 

この角質等の働きのおかげで、私たちは多少の刺激にはへこたれない肌体力の高い肌を手に入れられているのです。

 

しかし、角質層は、摩擦刺激や過度の乾燥には弱いため注意が必要です。

 

ココに注意

スキンケアのNG

バリア機能を担う角質層はラップほどの厚みしかなく、摩擦は大きなダメージになります。

強くこすったりして肌に刺激を与えないようにやさしくソフトタッチを心掛けましょう。

  • クレンジングで必要以上にしっかり引き取る
  • 石鹸を良く泡立てないで顔をごしごしこする
  • 化粧水のパッティングが強すぎる
  • クリームを強く刷り込む
  • マッサージやパックのしすぎ

 

 

その他、紫外線対策も必要ですね

なお、健やかな角質層を保つことは、刺激に強い肌体力の高い肌になるためだけではなく、肌の美しさを保つためにもとても重要です。

 

 

健やかな角質層では、NMF(水分保湿因子)が水分をしっかり抱え込んだ角質細胞が整然と積み重なり、さらに細胞間脂質が角質細胞同士の隙間をぴったりと埋めています。

 

また、肌表面には皮脂膜が薄く多い、弱酸性に保つことで雑菌の繁殖を防いでいます。

 

このバランスが崩れると、肌の乾燥や肌荒れが進行。

 

刺激に敏感な肌となると、「乾く」→「あれる」→「さらに乾く」の悪循環に陥ってしまいます。

 

 

肌の潤いバランスを保つ3大要素

 

 

 

健やかな角質層では、「細胞間脂質」、「NMF(天然保湿因子)」、「皮脂膜」がバランスよく存在し、角質層内の水分を16~20%に保っています。

 

細胞間脂質

 

角質層内にある角質細胞の間に存在する水分と結合した脂質です。

 

セラミドは、自分自身の肌細胞で生み出されるものでもともと肌に存在していますが、年齢を重ねるごとに減少していきます。

 

細胞間脂質のおかげで角質細胞が離れることなく整然と並び、きめを整え、肌は潤いと柔軟性を保っています。

 

セラミドコレステロール、米ぬか油などとして主にクリームに配合されています。

 

 

NMF(天然保湿因子)

 

角質層の30%を占めています。

 

吸湿性に優れ角質層細胞内で水分を抱え込み、角質層の水分保持(保湿)の鍵となります。

 

保湿力は強いですが、さらりとした使用感です。

 

ヒアルロン酸、アミノ酸など約20種のアミノ酸があり、主に化粧水に配合されています。

 

 

皮脂膜

 

皮脂と汗とがなじみ天然のクリームとして肌表面に膜を作ることでバリア機能を強化しながら潤いを保っています。

 

スクワレンやワックスエステルなどがあります。

 

 

乾燥肌になると、皮脂が少なく皮脂膜を十分に作ることができないうえ、細胞間脂質やNMFを順調に生成されないため、角質層内の水分量が10%以下となってしまうことが多いのです。

そのため、紫外線や摩擦などさまざまな刺激に対する抵抗力が落ち、さらに肌が乾燥してしまう悪循環に陥ってしまいます。

 

 

マスクによる摩擦や乾燥って、肌の仕組みを知るとますます怖くなっちゃう!

今すぐできることって何がありますか!?

 

 

ここからは、マスクの選び方と美肌に役立つ食材、アロマでできるスキンケアをお伝えしていくわね。

 

 

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