Essential oil

エキゾチックで甘い香りが深いリラクゼーションへ導くパチュリ

28/05/2020

パチュリ(Patchouli)

シルクロード交易の際には絹製品の虫よけとして使われました。

 

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パチュリのデータ詳細

原料植物名:パチュリ
科名:シソ科
学名:
Pogostemon cablin(ポゴステモン カブリン)
Pogostemon patchouli(ポゴステモン パチョウリ)
主な産地:インド、インドネシア、スリランカ
抽出部位:葉
精油製造法:水蒸気蒸留法
色:淡い褐色~褐色
主な成分:β-カリオフィレン、ノルパチュレノール、パチュリアルコール、パチュレン
支配星:太陽
五行:脾

 

植物としての特徴

70㎝ほどの高さの低木で冬に白い花を咲かせます。

タミール語で「緑の葉」を意味し、インドでは古くから使われました。

生の葉は香りが薄く摘まれた後に香りが高まるため、数日間放置し発酵させてから蒸留します。

 

 

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パチュリ(シソ科) 昔インドのカシミール地方では、衣服などの虫よけにパチュリの葉を用いたといわれます。 生の葉は香りが薄く、精油とは異なる印象の香りです。 ドライだと、干し草のような乾いた甘さに墨汁を思わせる香り。 なお、パチュリは摘まれた後に香りが高まるため、精油は数日間放置し発酵させてから蒸留します。 精油だとスモーキーなイメージのウッディでエキゾチックな香り。 重厚なベースノートになります。 ストレスから過食傾向にあるときに、食欲を調整するといわれています。 #パチュリ #オリエンタルな香り #食欲抑制 #ダイエット

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香りのイメージ

スモーキーなイメージのウッディでエキゾチックな香りです。

土のにおいを思わせる温かみがあり、エキゾチックで甘く、わずかにスパイシーです。

オリエンタル調で東洋的なイメージが強い、重く個性的な香りです。

 

ストーリー

昔インドのカシミール地方では衣服などの虫よけにパチュリーの葉を用いたといわれます。

18世のシルクロード最盛期の際には虫よけのために絹製品とともに梱包こんぽうされ、19世紀のカシミア交易の際にも同様に使われました。

ヨーロッパでは豪華なものと認知され、インドのエキゾチックな文化や思想を象徴する香りとなりました。

 

体への作用

旺盛な食欲を抑制する働きに加え、余分な水分を排出する利尿作用もあるため、ダイエットに活用できます。

静脈やリンパの流れを刺激し体液の滞留たいりゅうを改善するため、セリュライトやむくみの解消に役立ちます。

体を温めるので、循環が悪くむくみがちで冷え性のタイプに適しています。

 

特にストレスから過食傾向にあるときに、食欲を調整するといわれています。

むくみや冷えの解消には、ゼラニウムサイプレスレモンとブレンドし、ボディソープを作成しても使いやすいかと思います。

たるんだ肌の引き締め効果も得ることができます。

 

 

心への作用

土っぽく温かみのある甘い香りには、緊張や不安を和らげる抗うつ作用と催淫作用があります。

また、落ち着きを取り戻して地に足をつけ、現実にしっかりと目を向け、バランスをとるように促します。

無気力を払いのけ、理解力を鋭敏にし、物事を客観的に見ることを助けてくれます。

冷静な判断を下したいとき、精神的な疲労がたまっていて平常心を取り戻したいと感じるときにも味方となってくれる香りです。

頭の使いすぎや、考えすぎるばかり現実的に行動がすることが難しいときにもお勧めです。

 

心の深い部分から緩めてくれるような深いリラックス感が得られます。

精神的にも消耗していると感じる夜には、パチュリ1滴スイートオレンジ4滴イランイラン2滴を香らせてみてください。

グラウンディングを促しつつ、心を温め、前向きな気持ちにさせてくれるエキゾチックな香りに癒されますよ。

 

肌への作用

皮膚を再生させて新陳代謝を促進させる作用があるため、荒れた肌、ひび割れてしまった肌のお手入れに向いています。

老化肌、あかぎれ、固く荒れた肌、傷跡のケア、ニキビなど、スキンケアに大変有用で、高い保湿、収斂しゅうれん効果で肌を柔らかくなめらかに整えます。

セルライトの解消にもよく、たるんだ皮膚の引き締めにも役立ちます。

油っぽい頭皮とふけ対策などヘアケアにも使えます。

多汗たかんを抑える作用、デオドラント作用もあるので体臭が気になるときにもお勧めです。

 

主な作用

鬱滞除去うったいじょきょ作用
強壮作用
血流促進作用
健胃けんい作用
抗ウィルス作用
抗うつ作用
抗炎症作用
抗菌作用
抗真菌作用
昆虫忌避作用
催淫さいいん作用
細胞成長促進作用
殺真菌作用
刺激作用
収斂しゅうれん作用
鎮静作用
デオドラント作用
瘢痕形成はんこんけいせい作用
利尿りにょう作用

精油の薬理作用について詳細はこちら

 

主な適応

うつ状態、不安、緊張、ストレス、性的な問題、慢性疲労、過食、痔、冷え性、月経前緊張症(PMS)、更年期、しわ、くすみ、角質ケア、スキンケア、アレルギー性の皮膚炎、真菌感染症、静脈瘤、むくみ、若返りなど。

 

ブレンドについて

香りのタイプ:オリエンタル系
香りのノート:ベース
香りの強さ:中

シトラス、フローラル、レジン、ハーバル、ウッディ、スパイス系の精油と広く調和しますが、特に甘い花の香りと相性が良いです。

ブレンドすると香りの持ちがよくなるため、香りの保留剤として使われます。

葉を発酵させて得られる、濡れた土や炭やを感じさせるような個性的な香りです。

慣れないと不快に感じる場合もあるため少量ずつ使用し香りを試してみると良いでしょう。

 

注意事項

妊娠初期は使用を控えましょう。

 

アロマテラピーを安全にご利用いただくため、下記ページをあわせてご一読ください。

 

 

その他

年とともに熟成し、一層香りが強く、質の良いものになります。

粘性が強い精油ですので、精油瓶を掌に握り、体温で温めてからご使用ください。

粘性が緩み落ちやすくなります。

 

おすすめの本

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