手軽に賢く予防!マスク着用による肌トラブル
花粉やウィルス対策として欠かせないアイテムとなっているマスク。
私たちの健康を守るために着用しているのですが、肌には大きな負担となってしまう可能性があることをご存じですか。
今回は、マスクに関する肌トラブルの原因と対処方法をご紹介します。
こんな方におすすめ
- マスクで肌が荒れてきたけれど、どう対処すればいいかわからない。
- そもそも、なぜマスクで肌が荒れるの?
- どんなマスクが良いのか教えて!
- アロマで肌トラブルをケアできる?
- スキンケア用品を買い足すことなくできる対策ってある?
目次よりお好きな項目からご覧いただくことができます。
マスクが原因で起こる肌トラブルとは
それなのに、どうして肌トラブルの原因になるんでしょう?
マスクが手放せなくなった今、放っておくと肌トラブルの悪循環スパイラルにはまってしまうかも。
けれど、適切なケアをすることで未然に防ぐことができますよ。
まずは、引き起こされる肌トラブルとその原因をみていきましょう
蒸れた肌では雑菌が繁殖、ニキビが悪化
大人のニキビは摩擦によって生じやすいという特徴があります。
そのため、マスクが肌に接する部分はニキビができやすい状態です。
また、肌が蒸れた状態だと雑菌が繁殖しやすくなりニキビを悪化させます。
口周りに汗を拭いたらこまめにふき取ることや、保湿力の高い化粧下地で摩擦や乾燥を防ぐことも有効です。
摩擦が原因で起こる肌荒れ
カブレ(接触性皮膚炎)は、化学物質やその他の異物が直接的に皮膚に触れたことにより起こる症状です。
マスクの摩擦や接触時間が長いことにより、皮膚の抵抗力が外的刺激に負けてしまうとカブレ(接触性皮膚炎)が起きます。
原因を取り除けば短時日で回復します。
なお、摩擦の刺激が少ないマスクを選ぶことや皮膚の抵抗力を高めることで改善、予防できる可能性があります。
ココがポイント
かゆみ、赤み、腫れなどの異常が出た場合
- 流水や保冷剤を使って肌を冷やしましょう。
- 手で触ったりタオルでこすったりしないようにしましょう。
- 紫外線は避けましょう。
- アルコールや刺激物は取らないようにしましょう。
蒸気が肌の水分を逃がしてしまい乾燥を招く
マスクを着用していると、マスク内の湿度が高いため、肌を十分に保湿できていると考えてしまいます。
実際、マスク内は吐息の水蒸気が充満しているされた状態です。
しかし、マスクを外すとマスク内で発生した水蒸気によってふやけた肌が外気にさらされます。
この時、水蒸気が蒸発し、ふやけた無防備な肌から水分までもっていってしまうのです。
マスクのつけ外しを繰り返すほど乾燥を招くことになり、乾燥するとバリア機能が低下して細菌やウィルスの侵入が容易になります。
肌トラブルを防ぐマスクの選び方
サイズがあったマスクを使用しましょう
鼻、頬、フェイスラインの隙間がなく収まり、それ以外は肌との接触する面が小さくずれないものを選びましょう。
マスクのサイズが合わない場合は摩擦によって肌に刺激が加わり、かぶれや肌荒れが起きやすくなります。
ガーゼ、コットンなど天然素材のほうが肌トラブルを起こしにくい
肌に摩擦刺激を感じないものであることが大切です。
真新しいガーゼで作る場合は、もみ洗いをして柔らかくしてから使いましょう。
不織布マスクの場合は、内側にマスクと同じくらいの大きさのガーゼを挟んで使用するのがお勧めです。
何枚か換えのガーゼを用意しておき、内側が湿ってきたときに交換しましょう。
不織布の繊維が肌に触れず、蒸れの解消にもなります。
定期的に取り換えましょう
蒸れやすいと雑菌が繁殖しやすくなります。
また、マスクに付着した花粉やほこり、汚れは肌への刺激になります。
午前、午後など時間を決めて取り換えましょう。
保湿をこまめに行うこと
マスクをつける前はもちろん、外した際にはこまめに保湿を行い、失われた水分を補給しましょう。
どんな素材でもマスク内の温度が長時間上がりすぎると蒸れを起こすため、肌はかえって刺激に弱くなり肌荒れする可能性があります。
肌トラブルに負けない!アロマで乾燥対策は可能?
肌の炎症が起きている場合は、精油が刺激になる可能性があります。
そのため、肌がデリケートな状態のときは、芳香蒸留水や植物油のみの使用から始め、状態が落ち着いてから精油を取り入れるようにしてみましょう。
芳香蒸留水は肌トラブルにも安心
芳香蒸留水とは、植物を水蒸気蒸留して得られる水で精油成分が微量に含まれています。
精油よりマイルドな香りと使い心地で肌に直接塗布することができます。
フローラルウォーターはそのまま化粧水として使えますが、グリセリンを小匙1杯加えると保湿効果を高めることができるのでお勧めです。
なお、防腐剤や保存料が含まれていないため、開封後は3か月以内に使い切るようにしましょう。
また、15度以下での保存が適していますので、可能であれば冷蔵庫で保管しましょう。
製品によっては、化粧品として精油や防腐剤等が添加されているものもあります。
詳細は取扱説明書をご確認ください。
甘い華やかな香りのローズウォーター
深く甘い華やかなローズの香りです。
歴史は古く、中世は「バラ水」として愛用されていました。
保湿力が高く肌タイプを選ばず、また香りのよさからもフローラルウォーターで最も人気があります。
ローズダマスクとローズセンティフォリア、ローズアルバなどいくつかの種類があります。
フローラルウォーターでは、穏やかながら精油の効果・効能を得ることができます。
ローズ(精油)に期待できる効果・効能については下記をご参照ください。
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幅広い用途が便利 ラベンダーウォーター
フローラルなハーブ調の香りです。
抗炎症作用があり、幅広い用途に使えることから人気があります。
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優れた抗炎症効果 カモミールウォーター
ほのかにリンゴを感じるハーブ調の香りです。
抗炎症作用があり、特に肌荒れ、炎症のある肌に適しています。
ローマンカモミールとジャーマンカモミールの2種があり、ローマンカモミールの方はわずかな酸味のある香りです。
香りがあうか心配な方はローズウォーターの方をお勧めします。
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植物油(キャリアオイル)でしっかり保湿
アロマテラピーでは、精油を希釈する材料として植物油を使います。
精油を肌の内部へ運ぶ役割をすることからキャリアオイルとも呼ばれます。
植物ごとにさまざまな特徴があります。
高い保湿力をもつアルガンオイル
モロッコの限られた地域にのみ生育するアルガンの木の実の種子から得られるオイルです。
固い種子の中にある仁から搾取しますが、多くは取れないため希少なオイルです。
不飽和脂肪酸が80%でビタミンEも豊富に含まれており、バリアゾーンを保護し乾燥を防ぎます。
保湿力は高いですがさらっとした感触で使いやすく、フェイス、ボディ、ヘアケアにも使えます。
かゆみを鎮める効果にも優れています。
血行を良くして肌荒れを防止する効果や、皮膚の酸化を防ぐ抗酸化作用があります。
抗酸化力に優れたウィートジャームオイル(小麦胚芽油)
ビタミンEが豊富で細胞保護、酸化防止、保湿、皮膚再生作用に優れています。
単品では粘性が高いため、他の植物油にブレンドして用いられます。
なお、ブレンドすると優れた抗酸化作用がオイルの持ちをよくします。
保存期限は3~4か月。
カプセルタイプを購入すると鮮度のよい状態で使用できます。
小麦アレルギーの人は事前にパッチテストを行うか、心配な場合は使用を控えましょう。
美肌を保つマカダミアナッツオイル
ヤマオガシ科の植物マカダミアナッツの種子から抽出されるオイルで、安定性が高く軽い使い心地です。
加齢とともに皮膚から減少し老化を早めるといわれているパルミトレイン酸を約20%含有しています。
肌なじみが良く乾燥肌に適しており、また、肌を柔軟に保つ働きがあります。
保存期間は半年から8か月です。
ナッツアレルギーがある方は事前にパッチテストを行うか、心配な場合は使用を控えましょう。
マカダミアナッツオイルについて詳しくは下記をご参照ください。
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年中使いやすい万能オイル ホホバオイル
砂漠に自生するホホバ科の植物、ホホバの種子から抽出される植物油です。
正確には植物油ではなく不飽和高級アルコールが種子分の不飽和蝋エステル(植物ワックス)です。
そのため、酸化しにくく、保存期間は8か月から1年です。
人の皮脂に似た構造を持っており、さらりとした使い心地で素早く皮膚に浸透。
熱い季節にもべたつきにくく年中使用できます。
また、ビタミンEを豊富に含んでいます。
ホホバオイルについて詳しくは下記をご参照ください。
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傷を癒す力が強力 カレンデュラオイル
カレンデュラの花びらを植物油に浸けて作られた浸出油です。
植物油そのものの栄養成分に、カレンデュラの花に含まれるカロチノイド、フラボノイドなどによる薬効を加えることができ、保湿と抗炎症に優れたオイルとなります。
皮膚の炎症、乾燥、カブレ、荒れた肌を改善します。
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肌トラブル対策 二層式アロマローション
1本で水分と油分の両方を補給できる二層式アロマローションレシピをご紹介します。
スプレー容器に作って携帯するととっても便利で、香りのリフレッシュ効果も得られます。
私は空調のきいた乾燥する室内でマスクの着用をしていた際、朝はどんなにクリームやオイルで保湿しても午後には粉をふくほど乾燥してしまい困っていました。
そこで、ホホバオイルを入れた化粧水をスプレーで持参し、休み時間につけるようにしたところ全くの乾燥知らずに!
つやつやの肌でいられると気持ちがよく、全く面倒くささもありませんでした。
手軽ながら侮れない効果でお勧めです。
二層式アロマローションレシピ
二層式アロマローションレシピ
準備するもの(出来上がり量50ml)
- 植物油(マカデミアナッツオイル) 15ml
- グリセリン 2~3ml
- ローズウォーター 10ml
- カモミールウォーター 10ml
- 精製水 10ml
- 精油(カモミール・ローマン 1~2滴、ラベンダー 1~2滴)
- スプレー容器
- ビーカー(計量に使用)
- ラベル(作成日を記載)
作り方
- ビーカーに植物油と精油を加え、よく混ぜ容器に移します。
※肌荒れがひどく、刺激になるようであれば精油の利用は控え植物油のみ入れます。 - グリセリン、芳香蒸留水、精製水を測って容器に加えます。
- 作成日を書いたラベルを貼って出来上がりです。
保存
高温、多湿を避け冷暗所で保管し、3か月以内に使い切りましょう。
暑い時期は、水分を減らし無水エタノール3mlを加えると持ちがよくなります。
水分と油分が二層に分かれますので、使用する直前にはよく振りましょう。
下記Instagramにて作成イメージと使い方のポイントをご確認いただけます。
道具や容器類は、あらかじめ消毒が必要です。
消毒方法については下記ページをご参照ください。
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おまけ 清涼感のある香りで暑さ+ウィルス対策
暑い時期にはマスクの不快感が増すことも・・・。
そんなときには、マスクにシュッと吹きかけて使うアロマスプレーがおすすめです。
清涼感のある香りを選べば体感温度を下げることだって可能。
また、下記の試験ではウィルスを除去できる可能性が示唆されています。
【浮遊ウイルス99%以上除去の試験データはこちらをクリック】
アロマスプレーを手作りしたい場合は、下記のページの「ルームスプレーを使う方法」をご参照ください。
※作り方は一緒ですが、マスクにつける目的であれば滴数を加減してください。
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おわりに マスクによる肌トラブルは未然に防げる
マスク着用による肌トラブルは、原因を知って対処することで防げます。
ココがポイント
- サイズがあったマスクを使用しましょう
- ガーゼ、コットンなど天然素材のほうが肌トラブルを起こしにくい
- 定期的に取り換えましょう
- 保湿をこまめに行うこと
保湿や暑さ・ウィルス対策にアロマを活用することも可能です。
適切に対処して、マスクを外したときにも自信がもてる綺麗な肌で過ごしましょう。
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